研究課題/領域番号 |
11838005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小澤 修 岐阜大学, 医学部, 助教授 (90225417)
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研究分担者 |
植松 俊彦 岐阜大学, 医学部, 教授 (50151832)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 血小板 / ストレス蛋白質 / 血管平滑筋 / 粘着 / 凝集 |
研究概要 |
血管平滑筋細胞において、種々の血管作動物質によるHSPの誘導およびその誘導における細胞内情報伝達の機序について検討した。私共は既に血管平滑筋細胞においてバゾプレシンがホスフォリパーゼCおよびホスフォリパーゼDを介して、プロテインキナーゼCを活性化することを報告している。この検討より、バゾプレシンは低分子量HSP27を誘導し、この誘導における細胞内情報伝達機構においてp38マップキナーゼの活性化がプロテインキナーゼCの下流において促進的に作用していることが明らかとなった。 低分子量HSPの一つであるαBクリスタリンがある種の細胞の進展により細胞から遊離されることが報告されているが、αBクリスタリンの血小板の機能に及ぼす影響およびその機能について検討した。この検討より、ある種のストレスにより血管内皮が障害された時、血管壁からαBクリスタリンが分泌され、この分泌されたαBクリスタリンが血小板の機能を調節している可能性が示唆された。これまでHSPは細胞内で作用すると考えられてきた。私共の結果はこのHSPが細胞外でも作用することを示すものであり、ストレスに対しする新たな生体防御機構が存在することが明らかとなった。 血小板機能の抑制におけるHSP20およびαBクリスタリンの活性部位の検討をした。この検討より、HSP20およびαBクリスタリンの細胞内のみならず細胞外での作用においても、そのアミノ酸一次構造のC末端側ではなく、N末端側にその活性部位が存在することが示唆された。一方、細胞外での作用には16番目のセリンのリン酸化は必要ないことが明らかとなった。
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