研究課題/領域番号 |
11838014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
小山 英則 大阪市立大学, 医学部, 助手 (80301852)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 動脈硬化 / プラズミノーゲン・アクチベーター・インヒビター(PAI-1) / プラズミノーゲン・アクチベーター(uPA) / uPA受容体(uPAR) / PDGF / αvβ3インテブリン / I型コラーゲン / プラスミノーゲン・アフチベーター・インヒビター(PAI-1) / プラスミノーゲン・アフチベーター(uPA) / αvβ_3インテグリン / プラスミノーゲン・アクチベーター・インヒビター1(PAI-1) / 血小板由来成長因子(PDGF) |
研究概要 |
繊維性I型コラーゲン(CL)によるurinary plasminogen activator(uPA),plasminogen activator inhibitor-1(PAI-1),uPA受容体の調節と、その細胞遊走における意義をヒト血管平滑筋細胞(SMC)を用いて検討した。繊維性CL上で24時間培養したSMCでは、platelet-derived growth factor刺激によるαvβ3インテグリン依存性SMC遊走が著明に抑制された。繊維性CLは他のインテグリン依存性のSMC遊走には影響しなかった。繊維性CLはαvβ3インテグリンの発現量には影響を与えなかったが、αvβ3インテグリンの接着斑への集積を著明に抑制した。このことは繊維性CLがαvβ3インテグリン機能を抑制し、SMCの遊走を阻害する可能性を示している。uPA-PAI-1-uPAR系はαvβ3インテグリン機能を調節する可能性が示されている。繊維性CLにより、SMCのuPA分泌亢進、uPAR発現亢進、PAI-1発現抑制、すなわち線溶系の亢進が認められた。本系におけるSMC遊走はuPA-uPAR系により抑制、PAI-1添加により促進され、また繊維性CLによる遊走抑制はPAI-1の添加により回復した。すなわち繊維性CLはuPA-PAI-1-uPAR系の調節を介してαvβ3インテグリン依存性SMC遊走を抑制する可能性が示された。さらにPAI-1蛋白はαvβ3インテグリンと共染色され、SMCはαvβ3インテグリンを介してPAI-1と結合することから、PAI-1はαvβ3の結合蛋白として、このインテグリン機能を制御するものと思われた。
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