研究課題/領域番号 |
11839021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
土井 陸雄 横浜市立大学, 医学部, 教授 (70091585)
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研究分担者 |
松井 三明 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00285115)
鹿島 勇治 横浜市立大学, 医学部, 助手 (50233705)
岡部 とし子 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (20152564)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 内分泌かく乱物質 / 甲状腺ホルモン受容体 / 甲状腺ホルモンレスポンスエレメント / T3 / レポーターアッセイ / ルシフェラーゼ / 水酸化PCB / ダイオキシン / 甲状腺ホルモンレセプター / リポーターアッセイ / ホルモンレスポンスエレメント / direct repeat(DR)4 / DRO / レチノイン酸Xレセプター / テトラサイクリン |
研究概要 |
内分泌攪乱物質はエストロゲン様作用、アンドロゲン様作用等を有することによる生殖系への影響が報告されている。近年は内分泌攪乱物質を蓄積した野生生物の研究から、免疫系や甲状腺ホルモン系を介した神経系への影響も危惧されているがこれらの影響を評価する実験系が確立されていない。本研究では内分泌攪乱物質によるよる甲状腺ホルモン系への影響を評価するために、ヒト甲状腺ホルモン受容体α1を高発現した細胞株HeLaTR細胞を作成した。甲状腺ホルモンレスポンスエレメント(DR4)をエンハンサーとして有するレポーター遺伝子を導入する際に甲状腺ホルモンT3を添加すると、レポーター活性は数倍上昇した。しかしながら、類似の配列を有するが関連のないエンハンサー(DR0)を用いた場合にはレポーター活性を変化させなかった。さらに、甲状腺ホルモン結合タンパク質であるtransthretinへの結合が報告されている水酸化PCBはT3と共に添加するとレポーター活性を抑制した。また、ダイオキシンはT3によるレポーター活性をさらに増加させたが、エストロゲン受容体への結合が報告されているビスフェノールAやフタル酸を添加してもT3の作用に影響しなかった。以上の結果から、HeLaTR細胞へ甲状腺ホルモンレスポンスエレメントを有するレポーター遺伝子を導入し、レポーター活性を測定することにより、(抗)甲状腺ホルモン様作用を調べることが可能になった。
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