研究課題/領域番号 |
11839023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
飯島 典生 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00285248)
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研究分担者 |
矢内原 昇 株式会社矢内原研究所, 所長
田中 雅樹 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (80264753)
井端 泰彦 京都府立医科大学, 学長 (10079684)
玉田 善堂 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60254364)
林 誠司 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10285249)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 環境ホルモン / ビスフェノールA / EIA / 免疫組織化学 |
研究概要 |
環境ホルモンは、末梢の生殖器官等のエストロゲン受容体を介した作用の研究が比較的多く報告されている。一方、生殖行動を含む多くの動物の行動にも深刻な影響を及ぼす可能性が指摘されているが、その"異常な"行動に関し、中枢神経を対象とした包括的なアプローチは、十分になされているとは言えない。本計画は、種々の環境ホルモン様物質を単独、あるいは様々な組み合わせで、血液脳関門の未完成な胎生期、発達期にあるラットに投与し、脳、神経組織に重点を置いて、その組織構築、神経内分泌や行動に対する環境ホルモンの影響について複数の視点からアプローチを試みた。 1)環境ホルモンの一つビスフェノールAをハプテンに継きウサギに免疫することにより、ビスフェノールAに対するポリクローナル抗体を作成し、ビスフェノールAに対するenzyme-immuno assey(RIA)系を開発した。これを用いてビスフェノールAを飲水に混入して投与したラットの各種臓器に対してEIAを行い、ビスフェノールAの検出を試みた。EIAにより、間脳、延髄、肝臓、脾臓、腎臓、精巣に有意な増加が認められた。特に肝臓、脾臓での増加率は著しく、組織内への高濃度の蓄積が認められた。 2)この抗体を用いて免疫組織化学による組織内でのビスフェノールAの可視化を試み為様々な条件下での組織の固定、免疫賦活、発色を試みたが1)によりビスフェノールAの蓄積が認められたどの組織においても可視化は出来なかった。 3)五世代にわたってビスフェノールAを与え続け、外見的な形態以上、顕著な行動異常、新生仔数を検討したが、対照群との間に差異は認められなかった。また脳、脊髄に関してヘマトキシリンエオシン染色を行い、組織構築に関して検討を行ったが、ビスフェノールA投与群と、対照群との間に差異は見出し得なかった。
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