研究課題/領域番号 |
11839027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
藤瀬 浩 麻布大学, 獣医学部, 教授 (40106232)
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研究分担者 |
池田 輝雄 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (60151297)
片倉 賢 群馬大学, 医学部, 助教授 (10130155)
落合 秀治 麻布大学, 生物科学総合研究所, 助手 (20247307)
猪股 智夫 (猪俣 智夫) 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (10147978)
代田 欣二 麻布大学, 生物科学総合研究所, 教授 (70147974)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | coplanar-PCB / colchicine / drug transport / KB3-1 / LLC-PK1 / P-糖タンパク質 / pentachlorobiphenyl / vinblastine / コプラナーPCB / 環境ホルモン / KB-3 / MDR1 / 膜輸送 / 薬物輸送ポンプ / レーシュマニア / 多剤耐性 / P糖タンパク質 / ビンブラスチン / 細胞内蓄積 |
研究概要 |
Co-PCBを輸送するP-糖タンパク質(PGP)は未だ発見できでいないが、Co-PCBがPGPの機能を阻害することを発見した。以下に現在までの成果を記す。(1)寄生原虫レーシュマニア(La)から薬物輸送ポンプとして、多剤耐性を担うLa-mdr1、5FUを輸送するLa-mdr2をクローニングした。(2)ヒト口腔癌由来細胞(KB3)に野生型PGPを導入した細胞(KB3-His^<61>)および変異型PGP導入KB3(PGPの61番目のHisをPheにした細胞、KB3-Phe^<61>、およびSerにした細胞、KB3-Ser^<61>)では、野生型KB3に比べ薬物蓄積が減少していた。KB3-His^<61>およびKB3-Ser^<61>に比べKB3-Phe^<61>では分子量の小さなcolchicineへの耐性および細胞内蓄積量の減少が大きく、61番目のアミノ酸側鎖と基質となる薬物の分子量との間に逆の相関が示された。(3)ブタ腎由来細胞(LLC-PK1)を用いて、ヒト野生型PGP発現細胞(LLC-His^<61>)および変異型PGP発現細胞(LLC-Phe^<61>およびLLC-Ser^<61>)を作成した。これらのPGP発現細胞の薬物への耐性および細胞内蓄積はPGP発現KB3と同じであり、経細胞層輸送は亢進していた。(4)各PGP導入KB3あるいはLLC-PK1によりCo-PCBは輸送されず、細胞内蓄積量が他の薬物に比べ増加していた。また、Co-PCBはPGPにより減少する薬物蓄積量を増加させることが示され、PGPの阻害剤となることが示唆された。そのPGP阻害はKB3-Phe^<61>およびLLC-Phe^<61>で顕著であった。(5)イヌ腫瘍細胞から薬物耐性選択により、薬剤への耐性株(〜100倍)を作出した。これらの細胞にはwestern blotおよびRT-PCRで、PGPの発現がタンパク質およびmRNAレベルで確認された。
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