研究課題/領域番号 |
11874084
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
伊與田 正彦 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (50115995)
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研究分担者 |
桑谷 善之 (桑谷 喜之) 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (00234625)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ヘキサデヒドロ[12]アヌレン / アヌレン / カップリング反応 / 炭素同素体 / グラフィン / フェニルアセチレン / ラジアレン / フラーレン / ブラファイト / デヒドロアヌレン / [12]アヌレン / ビフェニル / オリゴフェニレン |
研究概要 |
近年、フラーレンの化学の急速な発展と共に、新しい炭素同素体の化学が理論化学者および実験化学者の間で大きな関心を集めている。特に、グラファイト型の平面構造を持った炭素同素体は、単体としての安定性とか電気伝導性などの物性、およびその層間へのインターカレーションなどの性質に興味が持たれる化合物である。そこで、まず大きな平面分子であるトリベンゾヘキサデヒドロ[12]アヌレンの効果的な合成を行うために「(1)アセチレンガスとジアリールハライドのパラジウム触媒カップリング反応によるトリベンゾヘキサデヒドロ[12]アヌレンおよびその置換体の一段階合成、(2)ヨウ化銅・ホスフィン錯体を用いるアリールハライドの環状三量化反応によるトリベンゾヘキサデヒドロ[12]アヌレンの一段階合成」という2つの方法を開発した。これら2つの合成法を用いると比較的簡単に標的化合物が得られることがわかったので、これらの合成法を応用して二環性デヒドロアヌレンの合成を行った。これらの合成法はGraphyneの構築にも役立つと考えられる。また、大環状ポリフェニルアセチレンの合成を段階的合成法を用いて行い、それらの構造を調べると共にその内部空孔が合成レセプターとして働くことを見いだした。さらに以上の研究とは別にラジアレン骨格を持った炭素同素体の基本単位であるアセチレンで拡張した[4]ラジアレンを合成してその物性を調べた。この分子は内部に大きな空孔を持つ巨大分子である。
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