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質量加速分析法を用いた土壌花粉の堆積様式に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11874113
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関高知大学

研究代表者

三宅 尚  高知大学, 理学部, 講師 (60294823)

研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードAMS年代測定 / 花粉分析 / カヤハゲ / 埋没層位 / 温帯混交林 / 森林土壌 / 炭化片 / 工石山 / AMS / 花粉 / ^<14>C年代測定 / 密度勾配遠心法
研究概要

剣山地カヤハゲの南側斜面の谷頭部に設置された調査プロット(95m×70m)において,土壌柱状試料の花粉分析を行った.この調査プロットでは全立木の毎木調査と土壌柱状試料の花粉分析がすでに行われており,それらに本研究の結果を加えて調査区内の過去の植生変化について調査した.調査プロットは,モミとヨグソミネバリが優占し,ウラジロモミ,ミズナラ,ブナ,イヌシデ,アサガラなどが混生する林分である.斜面下部の2地点の土壌断面には埋没層位(IIA)が認められ,その上部には長径O.4〜1.6cmの木炭片が多量に堆積していた.この木炭片の^<14>C年代測定値は380±30yrsBP(Beta-140229)であった.それらの地点では,IIA層上部を境にして,それより下層部ではクマシデ属,カエデ属,ブナ属,ケヤキ属,トチノキ属花粉などが特徴的に出現するのに対して,上層部ではカバノキ属花粉が高率で出現していた.
既報告では,立木の種組成・サイズ解析,年輪解析および花粉分析の結果と,大栃営林署の森林開発計画書の内容から,19世紀後半における用材の切り出しや薪炭材の生産のための大規模な森林伐採によってこの調査プロットの植生が大きく変化したものと考察した.しかしながら,木炭片の^<14>C年代測定値から,この植生変化は少なくとも19世紀後半以前に生じた可能性があり,木炭片の多産が人為による火災撹乱に起因するか否かについても再考する必要がある.炭化片とともにIIA層上部に含まれていた花粉の^<14>C年代測定については現在依頼中であり,その結果と合わせて議論する必要があるが,火災撹乱以前にはこの調査プロットは多様な広葉樹を交えたモミ-ツガ林であったと推定される.また,土壌を採取した4地点は近接しているが,花粉分布パターンは大きく異なり,火災撹乱以前では微地形単位により植生の組成が異なっていたと考えられる.

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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