研究課題/領域番号 |
11874124
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 第一保育短期大学 |
研究代表者 |
田辺 憲子 第一保育短期大学, 幼児教育科, 助教授 (00201624)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | C.エレガンス / 電気生理 / タッチ感覚細胞 / 機械受容 / PLM / 線虫Cシー・エレガンス |
研究概要 |
線虫C.エレガンスではあまり電気生理学的な研究がなされていない。頭部全体から記録する咽頭全図やパッチクランプの実験が2.3あるのみである。そこで無傷の線虫での細胞内電位記録を試みた。線虫の体表近くには6個のタッチ感覚細胞が存在するが、その中の後半部のマイルドな触刺激に応じるPLM細胞からの膜電位記録を試みた。 未開の分野なので実験をするにあたりいろいろと問題がでてきた。虫を動かないようにどのようにして固定するか?触刺激のしかたや触刺激を電位記録と同時にどのようにして記録するか等。固定に関しては外科用ボンドでうまくいった。デジタル信号とアナログ信号を同時に記録するには、AD変換器の未使用領域をうまく利用して、同時に記録できるようにAD変換器を改造した。 タッチ感覚細胞からの細胞内記録の結果、静止膜電位は最大で-50から-60mVの電位が見られた。しかし普通は-20から-40mV位であった。マニピュレーターを操作して体の後半部をマイルドに刺激すると、刺激に呼応して10mV以上の刺激の間中続く大きな脱分極性の反応が記録できた。PLM細胞に電極を刺した状態で、前半部をタッチすると殆ど反応がないか、もしくは逆転したすなわち過分極のごく小さな反応が見られた。 現在はタッチ刺激に反応できないmutantの線虫のタッチ感覚細胞にGFPを組み込み、mutantでの実験の準備をしているところである。
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