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生態システムの要素としての河畔林の物質交換機能に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 11875104
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 水工水理学
研究機関東京工業大学

研究代表者

池田 駿介  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60016590)

研究分担者 白井 彰  日本林業技術協会, 調査研究部, 次長(研究職)
戸田 祐嗣  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (60301173)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード河畔林 / 物質交換 / マングローブ / 土壌 / 有機物 / 栄養塩 / 洪水流 / 微細土砂 / 現地調査 / 土砂輸送 / マングローブ林
研究概要

沖縄県石垣市名蔵川河口部に存在するマングローブ水域を対象として,マングローブ水域の地形・土壌の物理・化学的特性,潮汐に伴った有機物,栄養塩の輸送に関する現地観測を実施した.現地観測では,観測対象地地形測量,マングローブ林の立木密度,オヒルギの膝根密度,マングローブおよび河川内土壌の粒度分布,土壌中窒素・リン・有機物量,河川水内の窒素・リン・有機物,リター量の計測を行った.観測の結果,マングローブ土壌は,河川内の土壌に比べて,土壌の平均粒径が小さく,有機物や栄養塩の含有量が大きいことが明らかになった.また,マングローブ林内に多数存在する小水路(クリーク)内の土壌は特に有機物や栄養塩の含有量が大きいことが明らかになった.小潮期には,クリークを通じて,マングローブ域から河川内へと有機物・栄養塩が輸送されることが明らかになった.マングローブ土壌の地下水は還元性が強く,その結果,地下水中の溶存無機態窒素の多くはアンモニア態窒素で存在していることが明らかになった.大潮期には,マングローブ林から落葉したリターが河川内を大量に浮遊するようになるが,これらのリターは,マングローブ水域とその河口部に存在するラグーンの間で往復運動をしており,それらがマングローブ域内に生育する生物の生理活動によって分解され,粒子態や溶存態の有機物・栄養塩としてマングローブ水域から沿岸域へと供給されていることが明らかになった.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 赤松良久: "マングローブ水域における有機物・栄養塩輸送に関する現地観測"水工学論文集. 45(発表予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshihisa AKAMATSU: "Field Observations on Tidal Transport of Organic Materials and Nutrients in a Mangrove Area"Proc.3rd Regional Symp.Infra.Development in Civil Engrg.. 3. 235-244 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 赤松良久: "マングローブ域における水質・底質特性に関する現地観測"第55回工木学会年次学術講演会講演概要集(CD-ROM). 55・II. (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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