研究課題/領域番号 |
11875203
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西 則雄 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70001857)
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研究分担者 |
野水 基義 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (00311522)
坂入 信夫 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (60153863)
山田 秀明 (株)クラレ, メディカル・開発グループ, 開発主管(研究職)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 生体高分子系ポリイオンコンプレックス / 外科手術用接着材 / DNA / アルギン酸 / キトサン / 二層式フィルム / 細胞接着ペプチド / 止血材 |
研究概要 |
外科手術時等の接着材としては、フィブリノーゲンとトロンビンを主成分とするいわゆる「フィブリン糊」が一般的である。さらに、止血用にはコラーゲン粉末も用いられている。しかし、前者はヒト血液由来のフィブリノーゲンを原料に使用することから、HJVウィルスや肝炎ウィルスの感染の危険性が否定できない。また、後者はコラーゲンの抗原性によるアレルギー反応の問題が残されており、より生物学的安全性に優れた組織接着材、止血材の開発が待たれている。 一方、我々はキトサン等の天然ポリカチオンが出血部位に強く接着することや、逆にある種のポリアニオン類が接着防止剤として優れていること等を見出している。このような知見をもとに昨年度はキトサンーアルギン酸系のポリイオンコンプレックスによる検討を主として行ったが、本年度は紫外線照射で水不溶性にしたDNAとキトサンとの二層式フィルムを中心に検討を進めた。二層式膜のDNAサイドは紫外線照射の時間によりヌクレアーゼに対する耐性をコントロールできる事から生体内消化性を自由にコントロールできる事が示唆された。外科手術用接着材として実用化できる可能性が高いものと考えている。
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