研究課題/領域番号 |
11876004
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
作物学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
佐藤 亨 愛媛大学, 農学部, 教授 (50036315)
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研究分担者 |
日鷹 一雅 愛媛大学, 農学部, 助教授 (00222240)
杉本 秀樹 愛媛大学, 農学部, 助教授 (40112255)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | イネ / 間混作 / サトイモ / 耐湿性 / 低投入 / マメ科牧草 |
研究概要 |
サトイモは夏季の土壌乾燥により生育が低下するばかりでなく、いもの肥大が抑制され、品質も著しく劣化するが、頻繁な灌漑作業は労働力不足の点で困難なことが多い。また、化学肥料、農薬を大量に必要とするが、これは生産費の高騰と、土壌や地下水汚染をもたらす。本研究は、これらの対策として水田においてマメ科牧草を利用したサトイモ・水稲の間作を試みた。本栽培法は、マメ科作物の緑肥効果、生物多様性を利用した病害虫の防除効果が期待でき、無化学肥料、無農薬など投入エネルギーを極力削減した、環境負荷の少ない農業技術の実現を図ることを目的とする。結果は、以下のように要約される。 1.サトイモの通気圧は約30mmHgで、イネとほぼ等しく、これが過湿条件下においても光合成速度、乾物生産速度ともにほとんど低下しなかった主要な原因と考えられた。 2.サトイモの収量は、水田に直接移植した場合には低かったが、畦立て栽培をすれば畑状態と変わらなかった。 3.水田でヘアリーベッチをすき込み、畝立て栽培をすれば、サトイモは無肥料でも高い収量が確保できた。 4.イネの収量は、単作と間作で変わらなかった。 5.生物多様性を利用した病害虫の防除効果はみられなかった。
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