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人工キメラ植物の作出法の開発と新たな園芸品種の育成

研究課題

研究課題/領域番号 11876008
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関京都大学

研究代表者

細川 宗孝  京都大学, 農学研究科, 助手 (40301246)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード茎頂分裂組織 / 微細手術 / 人工キメラ植物 / 移植培養 / 人工キメラ / 生長点手術 / 細胞接着 / 酵素処理
研究概要

人工キメラ植物の作出は、接ぎ木処理後の組織癒合部より不定芽を誘導することによりおこなわれてきた。しかし、現行の方法で作出可能なキメラ植物は、接ぎ木ができる組み合わせであること、不定芽が誘導できる植物種であることなど種々の制約を受ける。我々は、植物の茎頂分裂組織(生長点)を微細手術し、異種植物の組織や器官を移植することでキメラ植物を作出する方法の開発を目指し研究をおこなった。
未分化組織への微細手術を目的として、茎頂分裂組織のみを培養する方法を開発した。茎頂分裂組織は非常に微小な組織であり、単独での培養が困難である。本実験ではキクを用いたが、茎頂分裂組織のみを単独培養した際の生存率は著しく低かった。そこで、茎頂分裂組織を根端を含む根の切り口に移植し培養したところ、高い確率で生存し植物体となることを見いだした。また、茎頂分裂組織を摘出する機器を堂阪イーエムと共同開発し、熟練を要する茎頂分裂組織の摘出操作を確実に行えるようにした。さらに茎頂分裂組織を移植する組織として、他種植物を利用することも可能であることがわかった。例えば、ニンニクの茎頂分裂組織の移植先としてニンニクの根のみならずネギの実生由来の根を使うことができた。次に茎頂分裂組織に葉原基などの組織を移植して組織接着が可能かどうかを確かめた。キャベツの茎頂分裂組織に、他品種の葉原基を移植する方法で実験をおこなった。手術は全て根の上に移植した茎頂分裂組織に対しておこなった。キャベツでは、一部葉原基が接着した個体が見られた。これに関しては組織学的に細胞接着を確認する必要があるが、移植した葉原基が茎頂分裂組織の上で生長しているのが観察された。現在まで、茎頂分裂組織への組織移植は非常に困難であった。今回実験に進展が見られた理由の一要因として、茎頂から分化した組織(葉原基)を全て除去し、未分化な組織のみを取り扱ったことが考えられた。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 細川宗孝,菅原善子,矢澤進: "キクの茎頂分裂組織の培養中の褐変発生と葉原基数との関係"園芸学会雑誌別冊. 69巻2号. 437 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 細川宗孝,菅原善子,林孝洋,矢澤進: "微細手術による未分化茎頂分裂組織の摘出とその移植培養"園芸学会雑誌別冊. 70巻1号. 142 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 細川宗孝,馬上 学,矢澤 進: "花弁に紫色の小斑点を有するセントポーリア品種の葉片培養による花色変異体の出現"園芸学会雑誌別冊. 68巻2号. 151-151 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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