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森林環境と人体生理

研究課題

研究課題/領域番号 11876035
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関新潟大学

研究代表者

中村 昇  新潟大学, 農学部, 助教授 (30180384)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード森林環境 / 林相 / 人体生理 / 脳波 / 血圧 / 脈拍 / 体温
研究概要

森林に出かけ、木々の緑を見たり、鳥の鳴き声を聞いたりして、開放感を感じるのは私だけではないと思われる。これは、森林とじかに「ふれあう」ことにより、日常の精神的、身体的なストレスをとることができるからではないかと考える。そこで森林とじかにふれあうことにより、脳波、脈拍、血圧、体温などの人体生理がどのように変化するのか測定した。また、森林のビデオを鑑賞している状態についても同様の測定を行ない、じかの森林にふれた場合との比較を行った。
平常状態、人工林および天然林のビデオを鑑賞している状態、実際に人工林および天然林にふれた(入った)状態における脳波、脈拍、血圧、体温の測定を行った。脳波の測定は4分間行い、1秒間毎の波形をフーリエ解析し、周波数スペクトル分析を行った。4〜6Hz、7〜8Hz、9〜11Hz、12〜13Hzおよび14〜23Hzをそれぞれθ波、スローα波、ミッドα波、ファーストα波およびβ波と呼び、それぞれ瞑想・浅い睡眠状態、リラックスした意識低下の状態、リラックスした意識集中の状態、緊張した意識集中の状態および緊張した意識分散の状態を表している。フーリエ解析により1秒毎の支配的な脳波を求め、その合計の時間を算出した。被試験者は9名で、19歳から44歳であり、男8名、女1名であった。上記いずれの状態においても、もっとも支配的な脳波はスローα波、ミッドα波、θ波のいずれかであり、個人により異なっていた。つまり、一定の傾向は示さなかった。また、血圧、脈拍、体温の変化も、森林環境の相違よりは個人差の方が強く、やはり一定の傾向を示さなかった。今後は、平常状態から異なった状態、つまり人工林や天然林に入っていくにつれて人体生理がどのように変化していくのかを測定する必要があろう。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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