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鶏受精卵を用いた環境ホルモン評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11876059
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関広島大学

研究代表者

前田 照夫  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (50144895)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード環境ホルモン / DES / フタル酸ベンジルブチル / フタル酸ジブチル / ビスフェノールA / ノニルフェノール / 鶏 / 受精卵
研究概要

鶏受精卵を用いた環境ホルモン評価法の開発を目的に,今年度は,環境ホルモンとして疑われているフタル酸ベンジルブチル(BBP),フタル酸ジブチル(DBP),ビスフェノールA(BPA)およびノニルフェノール(NP)がDESと同様な影響(昨年度の検討結果)をもたらすかを検討した。その結果,BBP,DBP,BPAおよびNPの投与量が1mg以下の場合,生存率も孵化率も対照区のそれらと比較して有意な差はなかったが,BPAとNPを100mg投与した区では生存率と孵化率が有意に低下した。また,DES投与によって雌化を起こさせた濃度のBBP,DBPを投与した場合,雄の雌化は出現しなかった。また,BPA,NPの投与量をDESの投与量よりさらに100倍量を投与しても,雄の雌化が出現しなかった。従って,環境ホルモンとして疑われているBBP,DBP,BPAおよびNPは雄の雌化を起こさせるような作用はもたないものと考えられた。
本年度および昨年度の結果より,鳥類の発生に対して,一番毒性がある物質はDESであると考えられ,BBP,DBP,BPAおよびNPについては卵黄内に1mg以下の濃度存在していても,発生に顕著な悪影響を及ぼさないが,100mg濃度になると悪影響を及ぼすと考えられた。また,環境ホルモンとして疑われている物質を鶏受精卵へ直接投与する方法は環境ホルモンとして疑われている物質が雄を雌化する物質か否かつまり女性ホルモン作用を有する物質であるかどうかを見分けることができる有効な方法であると考えられた。また,投与後生存率,孵化率を測定することにより鳥類胚の発生に対する悪影響の程度も明確にできることから,環境ホルモンの生物学的評価に鶏受精卵が有効利用できることが本研究において示唆された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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