研究課題/領域番号 |
11876066
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤原 昇 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (60150512)
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研究分担者 |
岡野 香 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (40038328)
島田 清司 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (40065579)
宮本 元 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00026618)
宗 知紀 九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (90221340)
服部 真影 (服部 真彰) 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (60175536)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 鶏 / 始原生殖細胞 / 外来遺伝子 / 胚 / トランスジェニック / ベクター / 生殖三日月環 / 胚静脈 / 遺伝子 |
研究概要 |
鶏における性決定の主導権は雌側にあり、ほ乳類の場合とは逆である。しかし、最近にいたり、鶏の始原生殖細胞(Primordial Germ Cells:PGCs)を利用しキメラ鶏の作出が盛んに検討されているが、それと性決定あるいは性腺の発達との関連性については詳細に追究されていない。これまで、このPGCsに性はなく、これが生殖隆起に移住してきた場合に初めて、体細胞の性によって精巣あるいは卵巣として発達するというのが通説となっていた。しかし、当研究室において、鶏胚の発達初期の段階(ステージ13〜15)で、初期胚の周縁血管中を移動しているPGCsを雌雄(異性)間で移植した場合、ホスト(レシピエント)胚とドナー胚との間で性転換に類似した現象が、観察され、さらにPCR法解析によっても、これが確認された。このことは、PGCsによっても鶏胚の性腺の発達が逆転することを意味している。さらに、このような個体を成長させると、外観は雌でも精巣を有しており、しかも雌の遺伝子を保有している個体も観察された。また、この手法を利用した外来遺伝子の導入を行ったところ、次世代までもその遺伝子が継承されることも確認された。まさに、新しい技術の開発であり、鶏産業に及ぼす影響も大きいことが予想される。
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