研究課題/領域番号 |
11876068
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土井 邦雄 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70155612)
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研究分担者 |
中山 裕之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40155891)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | fetal toxicity / apoptosis / mouse / rat / ENU / T-2 toxin / placenta / CYP isozymes |
研究概要 |
胎児毒性の分子機構に関する一連の研究の研究を展開するに当たって、基礎検討を実施した。即ち、化学発癌物質として知られているethylnitrosourea(ENU)と研究代表者によって分裂活性の高い細胞にapoptosisを誘発することが世界で初めて明らかにされたT-2 toxinを用い、マウスとラットで胎児毒性の発現を検索した結果、いずれの実験系でもそれぞれ特定の胎児組織にapoptosisに基づく細胞死の増強が認められ、併せて、周産期あるいは出生後に当該組織に高率に奇形の発現が認められた。今後、これらの実験系を活用し、化学物質による胎児組織のapoptosisの発現機構および奇形発生との関連について分子生物学的研究を展開して行く予定である。 一方、胎児毒性の発現に大きく寄与すると考えられる胎盤における薬物代謝の動態を詳細に検索する最初のステップとして、正常妊娠ラットの妊娠日齢によるCYP isozymesの発現型をWestern blotting法および免疫組織学手法で検討した結果、妊娠のほぼ全期間を通じてCYP3Aが明瞭に発現していた。今後、化学物質投与妊娠ラットの胎盤におけるCYP isozymesの変動について検索する予定である。
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