研究課題/領域番号 |
11877024
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
川喜田 正夫 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (00012740)
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研究分担者 |
石田 信宏 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (20291148)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Leishmania / 糖ヌクレオチド輸送体 / UDP-ガラクトース輸送体 / 分裂酵母 |
研究概要 |
(1)多くの生物種の間でUDP-ガラクトース輸送体(UGT)の配列を比較し、Leishmania UDP-ガラクトース輸送体の相同性クローニングのための情報を得る目的で、Schizosaccharomyces pombeのUGTのクローニングを行った。分裂酵母のUGTは、ヒトおよびマウスのUGTとの間で、それぞれ40%および43%のアミノ酸配列の相同性を示し、UGT欠損Lec8細胞中に導入、発現させたところ、UDP-Ga1輸送活性を示すことが明らかになった。(2)そこで、新たに明らかにされた分裂酵母UGTの配列を含めて、各種の糖ヌクレオチド輸送体の間で高度に保存された領域数カ所のアミノ酸配列数カ所を選定した。この配列に基づいてPCRプライマー(degenerated primer)を設計し、Leishmania DNAを鋳型として糖ヌクレオチド輸送体遺伝子のPCRクローニングを試行中であるが、現在までのところ、positive cloneは得られていない。(3)S.pombeのUGT欠損株Δgmslはバナジル酸感受性を示す。この変異表現型の相補を利用してLeishmania UGT遺伝子の発現クローニングを行うことが可能である。その目的で、分裂酵母発現ベクターを用いてLeishmaniaゲノムDNAライブラリーを作成した。現在、バナジル酸抵抗性クローンのスクリーニングを進めている。(4)糖ヌクレオチド輸送体の基質認識機構の解明を通じて、特異的阻害剤の分子設計のために有用な情報が得られる可能性がある。このような観点からUDP-Gal輸送体/CMP-シアル酸輸送体キメラ分子の基質認識特性について検討し、UDP-Galの識別に重要な役割を果たす膜貫通ヘリックスの存在を明らかにすることができた。
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