研究課題/領域番号 |
11877030
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
本間 好 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60192324)
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研究分担者 |
蕪山 由己人 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20285042)
関亦 正幸 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80250190)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 情報伝達 / ゲノム / 複製 / 変異 / 修復 / B細胞 / 抗体遺伝子 |
研究概要 |
全ての細胞において、そのゲノム情報は忠実に複製され娘細胞へと継承される。しかし、ある特定の細胞では、ゲノムにもたらされた変異を積極的に取り込む現象がしばしば観察される。本研究では、このような突然変異獲得に関与する分子を同定し、その分子機構を解明することを目的とする。本年度までに、以下の研究成果を得た。 1 マウスミエローマNS0細胞がB細胞株J558Lに比べ高頻度で突然変異を起こすという知見に基づき、これらの培養細胞を用いた体細胞突然変異の試験管内検出系を確立した。この検出系は、可変領域に終止コドンを導入したIgGγ2a遺伝子を強制発現した細胞株を用い、突然変異で生じるセンス置換の結果、生成・分泌されるIgを酵素抗体法で検出するというものである。 2 NS0細胞とJ558L細胞から作製したcDNAライブラリー間でのサブトラクションにより、これまでに突然変異を起こすNS0細胞に特異的に発現しているcDNAを4クローンを単離した。これらのうちの一つは、DNAと相互作用すると考えられるジンクフィンガーモチーフを有する新規分子、もう一つはDNAポリメラーゼと相同性の高い新規分子であった。また残りのふたつは現在までに同定できていない。 3 Two hybrid等の特異的結合蛋白質の解析から、これらの遺伝子産物は修復系と相互作用するような機能を持つことが判明した。現在さらにこれらの蛋白質の機能の解析をすすめている。
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