研究課題/領域番号 |
11877045
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鎮西 康雄 三重大学, 医学部, 教授 (60024709)
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研究分担者 |
油田 正夫 三重大学, 医学部, 助手 (90293779)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ネズミマラリア / オオキネート / CTRP / TRAP / 免疫電顕 / micromneme / ハマダラカ / 中腸 |
研究概要 |
ネズミマラリアPlasmodium berghei(Pb),ハマダラカAnopheles stephensi(As)を用いて以下の実験を行なった。O-TRAPはより一般的なCTRP(cis-trap related protein)という呼称をこの報告では使うことにする。 1.我々はすでにCTRPをノックアウトしたPb原虫の作製に成功し、CTRP-KO原虫のクローンを得ているが、これらのKO原虫はookineteは正常に出来るが、oocyst形成が出来ないことを示した。すなわちCTRPはookineteが蚊の中腸に侵入するためのkey moleculeであることが示唆された。それ以外のステージで機能するかどうかを確かめるための実験を行い、oocyst-sporozoiteーasexaul stagesの全てにわたり、CTRPがなくても発育出来ることが判った。 2.Pb CTRPに対する抗体を用いて、光顕免疫組織化学を行い、ookineteの細胞質が特異的に染まることを観察した。また同じPbの抗体を用いて、他のマラリア原虫種ネズミマラリア原虫P.yoelli,ヒトマラリアの三日熱マラリア原虫P.vvivax,トリマラリアP.gallinaciumのookineteについて免疫組織化学を行ったところ、よく染まり、共通の抗原因子が存在することが判った。 3.免疫電顕によるCTRPの局在の解析した。感染マウスの血液を培養し、ookineteを形成させ、種々ステージの原虫を固定し、電顕用試料として調整し、CTRPの抗体(細胞質ドメインに対する抗体)を用いて電顕免疫組織化学を行なった。その結果、CTRPはookineteのmicroneme特異的に分布することが判った。CTRPがmicronemeタンパクの一つであることを確認した。
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