研究概要 |
炎症性腸疾患の免疫学的病原機序を解明するために、腸管内の微生物性抗原に反応して発症する大腸炎のマウスモデルを遺伝子工学的手法で開発した。 1,マウス腸管定着性OVA発現大腸菌(ECOVA)を作成した。 2,OVA特異的な抗原受容体を発現するT細胞を移入後、ECOVAを感染させて、マウスに大腸炎を誘導できることを確認した。 3,組織学的にはヒトの潰瘍性大腸炎に酷似するが、炎症部のT細胞の産生するサイトカインはTh1タイプのサイトカインが主であった。 4,OVA特異的な異なるサイトカイン産生能を持つT細胞株を移入後に同様にECOVAを感染させて腸炎の発症を検討した。 結果は現在投稿中である。
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