研究課題/領域番号 |
11877087
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
牧野 勲 旭川医科大学, 医学部, 副学長 (60088854)
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研究分担者 |
横山 和典 旭川医科大学, 医学部, 助手 (40292106)
中村 公英 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (20217839)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 胆汁酸 / ヘリコバクターピロリ / MIC / 走査電子顕微鏡 / 胃液バリセー / 除菌療法 / AMPC / 胆汁酸溶解性 / 胃液バリャー / 胃液胆汁酸濃度 |
研究概要 |
本研究は各種胆汁酸のHelicobacter Pylori(HP)に対する抗菌活性と胆汁酸処理に伴うHP細胞の超微形態変化を検討し、臨床における胆汁酸HP除菌療法の確立を目指すことを目的としたものである。平成11年度、12年度において各種胆汁酸(遊離型、抱合型)のうち、遊離型dihydroxy酸(Ursodeoxycholic:UDCA,Chenodeoxycholic:CDCA,Deoxycholic:DCA)がHPに対する抗菌活性を保有し、1MICは200-800μg/mlで、その程度DCA=CDCA>UDCAの順であることを明らかにした。次いでHPをこれらの胆汁酸の1MICで24時間処理すると菌体は崩壊し、完全死滅に至ることを認めたが、一方、AMPCの1MIC処理では菌体が球形のcoccoid formとなり、不完全な死滅状態にあることを見い出し、報告した(J Gastroenterol 34:571,1999)。従って、両者による崩壊様相は全く異なるところから胆汁酸製剤はメカニズムの異なる新たなHP除菌剤として利用出来る可能性を認めた。この事実に基ずき、我々はHPに対する胆汁酸療法の確立を目指し、胆汁酸単独療法のみならず他剤との併用療法についても検討を重ねている。その実用化には胆汁酸の胃液バリヤーに対する移行性、経口投与後胃内有効濃度の持続方法、胃酸中胆汁酸の難溶解性の問題を克服しなければなず、それら解決に向け試行を重ねている。
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