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肝癌におけるHGF activator inhibitor発現の意義

研究課題

研究課題/領域番号 11877092
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

弘野 修一  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (00181222)

研究分担者 井戸 章雄  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30291545)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードHGF / HGF activator / HGF activator inhibitor / HCC / 肝硬変 / HAI-1 / 肝癌
研究概要

HGFは一本鎖のプロHGFとして産生分泌され、傷害局所でセリンプロテアーゼであるHGFactivator(HA)により二本鎖の成熟型HGFとなり、活性を発現する。最近HGF activatorの作用を特異的に抑制するHGF activator inhibitor-1および2(HAI-1およびHAI-2)が単離され、cDNAがクローニングされた。HAは主として肝細胞で産生されており、HAI-1は胎盤、腎臓、膵臓、前立腺や消化管において発現が認められるが、肝臓では発現がみられない。種々の肝疾患におけるHAI-1の発現は検討されていないので、今回、我々は肝硬変(LC)を伴った原発性肝癌(HCC)16例、肝硬変6例および慢性肝炎(CH)9例の肝組織を用いてHAとHAI-1の免疫組織染色を行なった。
その結果、HAの免疫染色では、CH、LCおよびHCCの患者肝組織において肝実質細胞が染色された。また肝癌組織でもHAは陽性であり、非癌部肝細胞とほぼ同様の染色性が認められた。一方、HAI-1は16例の肝癌組織中6例で陽性であり、CH、LCおよびHCCの非癌部組織には陽性細胞はみられなかった。また、AFP値が400ng/ml未満の肝癌ではHAI-1陰性が多く、400ng/ml以上の症例に陽性例が多かった。さらに一部の手術症例について癌部と非癌部に分けてRNAを抽出し、HAI-1のノーザンブロットを行ったところ、免疫組織化学で陽性の癌部においてHAI-1mRNAの発現が確認された。
以上より、HAは肝細胞だけでなく肝癌組織にも発現しているが、HAI-1は肝癌組織特異的に発現していた。HAI-1陽性例はAFP高値の症例に多く、発癌や癌の浸潤にHAI-1が関連している可能性が考えられる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shuichi Hirono, et al.: "Expression of HGF Activator (HGFA) and HGF Activator Inhibitor (HAI)-1 in Hepatocellular Carcinoma (HCC)"K.Okita (Ed.) Springer-Verlag Tokyo. 87-92 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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