研究課題/領域番号 |
11877098
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
関沢 清久 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (50171335)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 一酸化炭素 / 気管支喘息 / 気道炎症 / 吸入ステロイド / 携帯可能 / モニター / ピークフローメーター / 家庭 / ヘムオキシゲナーゼ / アレルギー性鼻炎 / 抗原 / 一酸化窒素 |
研究概要 |
気管支喘息は慢性気道炎症性疾患と位置付けられ、気道炎症のコントロールが治療目標と考えられている。本研究は、安価で携帯可能なため家庭で測定可能な呼気一酸化炭素(CO)濃度測定器を用い、喘息の気道炎症のモニターの可能性を検討した。吸入ステロイド未使用の喘息患者では健常人に比べ呼気CO濃度が上昇しており、吸入ステロイド使用の喘息患者では健常人の呼気CO濃度と同様の値を示した。喘息発作前後で呼気CO濃度と喀痰中好酸球数を測定すると、呼気CO濃度は喀痰中好酸球数と直線関係にあることより呼気CO濃度は喘息気道炎症を反映するものと考えられた。また、喘息発作前後で呼気CO濃度とピークフロー値を経時的に測定すると、呼気CO濃度とピークフロー値は鏡面関係にあることより、呼気CO濃度は喘息発作の回復過程を反映すると考えられた。喘息患者を軽症、中等症、重症に分け呼気CO濃度を測定すると、重症患者で呼気CO濃度が高く、呼気CO濃度は喘息重症度も反映すると考えられた。しかし、呼気CO濃度は健常人の感冒罹患時にも上昇する事より喘息気道炎症に特異的ではなく、気道の酸化ストレスを反映するものと考えられる。以上の事象は、海外の研究機関でも追試され確認されている。これらの事実より、呼気CO濃度を測定する事により喘息気道炎症モニターが可能であり、喘息治療の効果判定にも有用と考えられる。
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