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マウス肺線維症モデルに対するSmad7遺伝子導入の線維化抑制効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11877102
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関千葉大学

研究代表者

高林 克日己  千葉大, 医学部, 講師 (90188079)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード肺線維症 / Smad7 / TGF-β / 線維化 / 遺伝子治療
研究概要

本研究はTransforming growth factor(TGF-β)の細胞内シグナル伝達の内因性抑制分子であるSmad7が肺線維症の治療に有用であるかを明らかにすることを目的とした。すなわち、Smad7遺伝子をアデノウイルスベクターを用い、肺に一過性に発現させることによりプレオマイシン誘導肺線維症発症が抑制されるか否か検討した。
Smad7遺伝子をアデノウイルスベクターのマウス気管内投与は、肺胞上皮細胞および間質線維芽様細胞のSmad7発現を誘導した。マウスヘのブレオマイシンの7日間の持続皮下注は、肺組織でのtypeIコラーゲン産生、hydrooxyprolineの増加を誘導し、組織学的に肺線維症が認められた。しかし、Smad7ベクター投与はブレオマイシンによる肺でのコラーゲン産生、hydrooxyprolineの増加、および肺線維症進行を抑制した。また、ブレオマイシン投与マウスの肺組織ではTGF-βにより誘導されるSmad2タンパクのリン酸化が認められたが、Smad7ベクター投与マウスではSmad2リン酸化は認められなかった。しかし、TGF-βファミリーのシグナル伝達の他の抑分子であるSmad6の発現は肺線維症を抑制しなかった。
以上の結果から、Smad7遺伝子の肺組織への導入は,TGF-βシグナルを抑制することにより、肺線維症発症を抑制することが明らかになった。したがって、TGF-β細胞内シグナルを標的としたSmad7遺伝子導入療法は新しい肺線維症の治療法になりうると考える。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nakao A et al.: "Transient gene transfer and expression of Smad 7 prerents bleomycin-induced lung fibrosis in mice"Journal of Clinical Inrestigation. 104. 5-11 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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