研究課題/領域番号 |
11877113
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
徳久 剛史 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20134364)
|
研究分担者 |
岡田 誠治 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50282455)
幡野 雅彦 千葉大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20208523)
|
研究期間 (年度) |
1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | BCL6 / BAZF / ノックアウトマウス / 転写抑制 / アポトーシス / 心筋細胞 |
研究概要 |
本研究は、BCL6ノックアウト(KO)マウスにみられた心筋細胞死の誘導機序をBCL6の標的遺伝子の解析を含めた分子のレベルで解明したり、BAZF-KOマウスを作製してその心筋細胞における機能を解明することにより、終末分化した心筋細胞の機能維持機構を明らかにすることを目的とした。そして、以下の点について明らかにした。 1)BCL6の転写抑制機序の解析:BCL6とそのファミリー遺伝子であるBAZFの転写抑制活性に重要な部分(17アミノ酸)を明らかにした。そこで、BCL6による転写抑制機序を解析した。その結果、17アミノ酸部のみで転写制御活性を見いだし、この抑制活性がHistone deacethylase(HDAC)の阻害剤であるTSA(Trichostatin A)により完全に消失することを見出した。 2)BCL6の強発現による細胞死誘導機序の解析:BCL6を構成する17アミノ酸部とDNA結合ドメインをコードする遺伝子の培養細胞への強発現によりアポトーシスが誘導され、かつBCL6から17アミノ酸部分を取り除いた遺伝子の強発現では、アポトーシスは起こらなかったことから、BCL6はこの17アミノ酸の部分を介してアポトーシスを誘導していることが示唆された。また、このアポトーシスは培養系にHDACの阻害剤であるTSAを添加しておくと起こらなくなることから、BCL6がこの17アミノ酸部分を介してHDAC複合体の染色体DNAへのリクルートを介して細胞死が誘導されることを明らかにした。 3)BAZF-KOマウスの作製とその心筋細胞における機能を解明:ES細胞への遺伝子ターゲッティングは成功しており、キメラマウスを作製中である。
|