研究課題/領域番号 |
11877146
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
玉木 長良 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30171888)
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研究分担者 |
塚本 江利子 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40201636)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | emission tomography / deoxyglucose / tumor / glucose metabolism |
研究概要 |
1)本研究では悪性腫瘍の診断、評価に広く利用されるようになったFDG-PET検査におけるFDGの腫瘍への集積機序をブドウ糖代謝および膜輸送遺伝子の発現などの観点から明らかにして、病変の鑑別診断に役立てることを目指した。 2)ラットにKDH-8肝癌細胞を植え込んだ腫瘍モデルと、ブドウ球菌移植の感染およびテレビン油塗布の感染・炎症モデルを作成することができた。各々の病変にFDGを投与して集積性を見たところ、腫瘍モデルの方が感染・炎症モデルよりも高いFDG集積がありかつこの集積は病変でのGlucose transporter 1(GLUT 1)の上昇と関連深いことが示された。 3)両者のモデルにおいてGLUT1とGLUT3の発現がみられたが、発現の度合いにはほとんど差がなく、この観点から両者の鑑別は困難であると考えられた。 4)腫瘍と感染・炎症モデルの双方にブドウ糖負荷、およびインスリン負荷を行いFDGの集積性の変化を比べた。両モデルともにインスリンでFDGの集積は低下した。ブドウ糖負荷でも同様の変化がみられたが、感染・炎症モデルの方が腫瘍モデルに比べて集積低下の程度が著しく、反応性の違いから両者の鑑別を行える可能性が示唆された。
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