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アンチセンスを用いた腫瘍の放射線感受性増強に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11877150
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関順天堂大学 (2000)
京都大学 (1999)

研究代表者

笹井 啓資  順天堂大学, 医学部, 教授 (20225858)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードPI3 キナーゼ / p85 / アンチセンス / 放射線増減 / 放射線感受性 / PI3キナーゼ / ワルトマニン
研究概要

昨年度はPI3-kinaseのサブユニットであるp85のミュータントを細胞内に導入することにより、放射線・抗癌剤感受性上昇が得られたので、p85に対するアンチセンスSオリゴヌクレオチドを作成した。本年度は、本オリゴヌクレオチドを用い放射線および抗癌剤感受性に対する影響を検討した。FITCでラベルしたS-オリゴのアンチセンス(5'-GTACTGGTAC CCCTCAGCACTCAT-3')、センス(5'ATGAGTGCTGAGGGGTACCAGTAC-3')(10nmol)をT98細胞にリポフェクション法で導入し、フローサイトメトリーを用いて取り込みを調べたところ、2日目まで取り込みは両群とも良好であった。しかし、ウエスタンブロット法で、アンチセンスによるp85の発現の抑制を検討したが、アンチセンスを導入した群で明らかなp85の発現抑制は見られなかった。次に、S-オリゴのアンチセンス、センスをT98細胞に導入2日後に6Gyを照射し12時間後、24時間後にPI(propidium iodide),annexin V-FITCで染色し、フローサイトメトリーで細胞死を解析した。S-オリゴの導入されていない群に比べ、アンチセンス、センスの導入群でややアポトーシスの増強が見られたが、ほぼ同等であり、アンチセンスによるアポトーシスの増強は見られなかった。また、S-オリゴを導入2日後に細胞を播種、6Gyを照射し、コロニーフォーメーションアッセイを行ったが、S-オリゴのアンチセンス、センス両群で対照群に比べ若干の細胞生存率の低下が見られたが、両群ほぼ同等で、アンチセンスによる生存率の低下は見られなかった。
本研究では、PI3-kinaseのサブユニットp85に対するアンチセンスが細胞内に取り込まれていることは確認できたが、p85の発現は抑制できず、放射線感受性の増強をアンチセンス達成できなかった。今後、この原因を明らかにする必要があると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tachiiri S,Sasai K,Oya N,Hiraoka M: "Enhanced cell killing by overexpression of dominant-negative phosphatidylinositol 3 kinase subunit, Deta p85, following genotoxic stress"Jpn.J.Cancer Res. 91(12). 1314-1318 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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