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時間生物学的放射線治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 11877156
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

幡多 政治  横浜市立大学, 医学部, 助手 (60285145)

研究分担者 篠原 一之  横浜市立大学, 医学部, 講師 (30226154)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード放射線照射 / サーカディアンリズム / 松果体 / メラトニン / ノルエピネフリン
研究概要

放射線照射を行う際に,治療効果の増大,副作用の軽減を期待するには,生体のサーカディアンリズムを考慮にいれる必要がある.哺乳類において,一般に,メラトニンの血中濃度は,日中は低く夜間は高いというサーカディアンリズムをもつことが知られている.そこで,本研究では,放射線照射によるメラトニン分泌量の変化を検討した.
ラットを行動測定装置(今回追加購入)内で明暗条件(12hr:12hr)で飼育した後,松果体をとりだした.松果体を培養した後に,20Gyの放射線照射を行なった.その結果,基礎分泌量は変化しなかったが,ノルエピネフリン刺激によるメラトニン放出量は,第1日目には変化しなかったが,第3日目には増加した.
ヒトでは,放射線治療期間中における,血中メラトニン濃度の変化を調べた.肺癌のため入院中の患者で,転移性脳腫瘍が発見された例のうち,インフォームドコンセントの得られた患者を対象とした.放射線全脳照射は,10MV-X線を用いて,左右対向2門,1回200cGy,総線量50Gyで行なった.その際,照射前日(対照),第1日目(照射開始日),第3日目のそれぞれ日中(午後2時)と深夜(翌午前2時)に10mlの静脈採血を行い,血中メラトニン濃度をradioimmunoassay法で測定した.血中メラトニン濃度は日中は変化しなかったが,深夜では,照射第1日目,第3日目の両日とも照射前日の4-5倍に増加した.
このことから,ヒトにおいてもノルアドレナリン刺激によってもたらされる夜間のメラトニン放出量は,放射線照射によって増加すると考えられた.しかし,ラットでは第1日目には変化がなかったことから,放射線照射に対するメラトニン放出の反応性において,ヒトと動物ではタイムコースが異なっていることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shinohara K: "Menstrual changes in sleep, rectal temperature and melatonin rhythms in a subject with premenstrual syndrome"Neuroscience Letters. 281. 159-162 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Saito K, Shinohara K, Hata M: "Effect of irradiation on the sensitivity of melatonin release to norepinephrine"Neuroscience Letters. (in press).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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