研究課題/領域番号 |
11877172
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
池田 康夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00110883)
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研究分担者 |
武岡 真司 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (20222094)
西谷 孝子 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (60183084)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | アルブミンマイクロスフェア / フォンウィルブランド因子(vWF) / 血小板膜糖蛋白(GPIb) / 遺伝子組み換え体 / 血液代替物 / 止血 |
研究概要 |
本研究では、蛋白質高分子量体としてアルブミン重合体を作成し、血管障害部位のコラゲンを特異的に認識し得る血小板膜糖蛋白GPIbα、GPIa/IIaを遺伝子組み換え体としてアルブミン重合体に結合させることによって血管障害部位に特異的に集積し得る人工担体を創製することを試みた。 アルブミン重合体は、遺伝子組み換えアルブミンを用い、温度、pHの変化により種々の粒径を有する重合体を作成することに成功した(albumin microsphere,AMS)。そしてrGPIbα-AMS,rGPIa/IIa-AMS,rGPIbα-,rGPIa/IIa-AMSの三種類のAMSを調整し、それぞれの機能につぃて再構成血液(Hct 40%)を用いて主として流動状態下でのコラゲン表面への粘着により検討した。RGPIbα-AMSは、リストセチン、vWFの添加で互いに凝集し得ることを確認した後、流動状態下でのコラゲン粘着を検討したが、ずり速度依存性に一過性の粘着が増加した。 一方、rGPIa/IIa-AMSは低ずり速度下での粘着は効率よく見られたが、ずり速度を増加させるに従い、粘着は減少した。rGPIbα,rGPIa/IIaを共に結合させたAMSでは、高ずり速度下で有効にコラゲンに粘着した。AMSは種々の蛋白を容易に結合させることが出来る利点を有しており、血管障害部位に特異的に集積し、止血機能を発揮し得る人工物の創製が可能となってきた。
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