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腕特異的テロメア混合プローブによる原因不明の先天異常における微細染色体異常の検出

研究課題

研究課題/領域番号 11877179
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関信州大学

研究代表者

小山 裕  信州大, 医学部, 助手 (10020835)

研究分担者 福嶋 義光  信州大学, 医学部, 教授 (70273084)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード染色体構造異常 / 微細相互転座 / 各染色体腕特異的テロメリックプローブ / FISH解析 / 2色FISH法 / 出生前診断
研究概要

本年度は,各染色体腕特異的テロメリックプローブを用いたFISH解析(テロメリックFISH解析)において,2種類のプローブを2色の蛍光色素で同時に観察する方法(2色FISH法)を確立した.
解析の対象は,習慣流産や先天性多発奇形児出産既往のある,通常のG分染法で異常を検出しにくい染色体末端部同士の微細相互転座保因者および発端者の染色体異常患者とした.転座に関わる2種類のテロメリックプローブを用い,1種類のプローブをビオチンで,もう1種類のプローブをジゴキシゲニンで標識し,ビオチン標識したプローブはアビジン-FITCにて蛍光顕微鏡下で緑色に,ジゴキシゲニン標識したプローブは抗ジゴキシゲニン-ローダミンで赤色として検出することとした.プローブサイズの小さい方を感度の高いジゴキシゲニンにて標識し,ビオチン標識プローブとジゴキシゲニン標識プローブの混合比を7:3とした.各プローブについて抑制バイブリダイゼーションのために加えるCot-1 DNAの至適量の検討などを行い,それぞれの保因者の相互転座が確実に検出できる2色テロメリックFISH法の至適条件を設定した.テロメリックFISH解析では,染色体標本の質に関わらず,また,間期細胞核においても対象とする染色体領域の不均衡が生じていないかどうかの評価が可能であり,次子妊娠時に出生前診断を希望した家族には,胎児細胞の染色体解析としてテロメリックFISH解析を通常のG分染法と併用することによって,異常の有無を確実に診断することができた.末端部同士の微細な相互転座を有する,習慣流産や先天性多発奇形児出産の既往のある家族に対しては,従来行われていた染色体解析だけでは確実な診断が困難であり,そのために出生前診断の適応と認められない場合があったが,テロメリックF1SH解析で相互転座を同定できた家族については出生前診断が可能となることを実証した.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Wakui K., Fukushima Y., et al.: "Clinical applications of two-color telomeric fluorescence in situ hybridization for prenatal diagnosis."Journal of Human Genetics. 44・2. 85-90 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 涌井敬子,福嶋義光: "広範囲血液・尿化学検査,免疫学的検査(4)一その数値をどう読む弘一染色体検査の適応となる病態・疾患および識〜の採取法"日本臨牀. 57・増刊. 624-627 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 涌井敬子,福嶋義光: "小児科学年鑑1999 小児科の進歩19"診断と治療社. 4 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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