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小腸移植後免疫応答における好中球の役割に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11877213
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関京都大学

研究代表者

江川 裕人  京都大学, 医学研究科, 講師 (40293865)

研究分担者 木内 哲也  京都大学, 医学研究科, 助教授 (40303820)
上本 伸二  京都大学, 医学研究科, 助教授 (40252449)
猪股 裕紀洋  熊本大学, 医学部, 教授 (50193628)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードラット / 小腸移植 / 拒絶反応 / ロイコトリエンB4受容体拮抗薬 / 好中球 / 阻血再潅流障害 / 免疫抑制効果
研究概要

平成11年度は阻血再灌流モデルにおけるロイコトリエンB4受容体拮抗薬の組織保護作用を確認した。そこで、好中球が移植後早期の炎症反応に関与しその反応を抑制することによりそれに続く拒絶反応が抑制されるという仮説を立て、ラット早期拒絶部分小腸移植モデルでその単独投与効果を検討したところ、有意の免疫抑制効果を確認できなっかた。そこで今年度は、タクロリムスの効果を検討するのに確立されたラット全小腸移植拒絶モデルを用いて、免疫抑制剤との併用効果を検討した。
結果:タクロリムスを単独連日投与した群(0.15mg/kg/day i.m.n=9)では,グラフト生着期間は8日から25日で中央値が10日であった。一方、タクロリムスにロイコトリエンB4受容体拮抗薬(100mg/kg/day p.o.術前3日から術後6日まで)を併用した群(n=9)では、グラフト生着期間は10日から28日で中央値は20日であった。両群の差は、統計的にはp=0.0.2であった。同モデルでロイコトリエンB4受容体拮抗薬単独投与群(n=5)を検討したところ、生着期間は6日から8日で中央値は7日であり、薬剤非投与群と同様であった。
考察:ロイコトリエンB4受容体拮抗薬は単独では十分な免疫抑制効果を持たないが従来の免疫抑制剤との併用薬として小腸移植に有用であるとが示唆された。さらに、拒絶反応が関与する小腸グラフト機能廃絶の機序に、好中球が関わることが示唆された。ロイコトリエンB4受容体拮抗薬投与期間を延長したモデルでの検討を計画している。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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