研究課題/領域番号 |
11877237
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
上野 武彦 山梨医科大学, 医学部, 助手 (40252035)
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研究分担者 |
内田 幹人 山梨医科大学, 医学部, 助手 (30313795)
小俣 朋浩 (小俣 朋弘) 山梨医科大学, 医学部, 助手 (60233615)
堀内 城司 防衛医科大学校, 生理学, 講師 (40181523)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | てんかん / 迷走神経刺激 / ラット / カイニン酸 / 扁桃体 |
研究概要 |
ラット扁桃体カイニン葭注入モデルを確立し、頚部迷走神経に刺激電極を装着し、無麻酔無拘束下で硬膜外脳波記録および行動観察をおこなった.迷走神経刺激によるラットの行動上の変化は顔面や上肢の痙攣が減少した.脳波上の変化では迷走神経刺激前の1時間と刺激後の1時間とを比較すると、burst spikeが明らかに減少し、α波のパワースペクトルが明らかに増加していたが、1時間の刺激と3時間の刺激でのはっきりした差はなかった. このα波パワースペクトルの増加がどのような機序で起こりうるかを推定しながら、免疫組織学的手法により迷走神経刺激で興奮が起こる脳部位を同定しようと試みたが、固体ごとのばらつきが多く、まだ一定した傾向があるとはいいにくい.ただ、視床に神経興奮性を多く認めることからは迷走神経刺激が視床を賦活し、脳波上の変化を起こすと考えられるが、このことが迷走神経自体の刺激でなく、他の感覚刺激でも抗てんかん効果を示すことがありうるのかの当然生ずる疑問に対しての答えが用意できない.最近注目されている視床下核の抗てんかん効果に関しても検討をおこないつつあるが、無麻酔の動物でてんかんを評価する難しさが完全に克服できておらず、まだ経過報告の形で報告せざるを得ない.
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