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実験的視床破壊後の神経回路代償機構に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 11877238
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

西村 康明  岐阜大学, 医学部, 助教授 (60198512)

研究分担者 中村 浩幸  岐阜大学, 医学部, 助手 (10211434)
岩間 亨  岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (20303498)
郭 泰彦  岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (90242718)
坂井 昇  岐阜大学, 医学部, 教授 (10021487)
伊藤 和夫  岐阜大学, 医学部, 教授 (60093184)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード視床 / 一次運動野 / 一次体性感覚野 / ラット / Nestin / 神経幹細胞 / 神経可塑性 / WGAーHRP
研究概要

感覚系の機能障害に対する運動系の刺激がどのような作用により治療効果を引き起こすかという点に関して、損傷脳における視床、一次体性感覚野、一次運動野の間のconnectionの変化を形態学的に明らかにすることを目的として実験を進めてきた。一次運動野に損傷を加えたラットの一次体性感覚野に神経トレーサーであるWGA-HRP、あるいはFast Blueを注入し正常ラットと比較したところ視床背外側核が新たに標識される例が存在することが分かった。この様な変化に最近注目されている神経幹細胞の関与があるのかどうかを知るために神経幹細胞のマーカーであるNestinを用いた免疫染色を行ったところ注目すべき結果が得られた。一次運動野損傷後、両側の線条体においてグリア細胞とは形態が異なるNestinn陽性細胞が損傷後5〜7日をピークに増加し以後減少していくことが分かった。そして、蛍光二重免疫染色の結果これらのNestin陽性細胞は神経細胞のマーカーであるMAP-2陽性を呈していた。すなわち、損傷脳においては神経幹細胞と同様の蛋白を有する神経細胞が出現していると考えられ神経機能の維持あるいは再生に関与しているものと推察された。これまでのNestinに関する報告では損傷脳においてNestin陽性のグリア細胞が増減することが知られているが、Nestin陽性の神経細胞が増減するとした報告は見あたらない。神経機能の再生においてこれらのNestin陽性細胞が重要な役割を果たすのではないかと考えられたため追加して実験を進めた。今後、当初の目的である損傷脳における視床、一次体性感覚野、一次運動野の間のconnectionの変化およびこの変化とNestin陽性細胞との関係を解明していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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