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中枢神経系病変に対する遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 11877244
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

林 明宗  横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60285103)

研究分担者 服部 聡  横浜市立大学, 医学部, 助手 (40275037)
菅野 洋  横浜市立大学, 医学部, 講師 (40244496)
川本 進  横浜市立大学, 医学部, 講師 (80125921)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード遺伝子銃 / 脳 / 遺伝子導入 / グリオーマ / 神経細胞 / GFP / lac Z / lacZ
研究概要

2種類の遺伝子銃による遺伝子導入法を検討した。遺伝子銃は、金粒子の表面にDNAを付着させ、ヘリウムガスの圧力で加速し、遺伝子を細胞内に導入する装置である。使用機器は、新型の機械である日本医科機械製PIGG-3と従来型のBiorad製Heliosであり、培養グリオーマ細胞に遺伝子導入を試みた。後者は、ガスが直接対象に衝撃を与えるため、細胞傷害性が強く、最低の圧に設定しても中心部の細胞は、大部分が消失したのに対し、前者では、ガスの圧力がハンマー弾、振動板を介して、金粒子を加速する仕組みなため、細胞傷害性が非常に少ないことがわかった。細胞膜に対する貫通力は後者の方がおとるため、念のため走査電子顕微鏡で調べたところ、細胞内に金粒子が入っていることが確認された。次にこの新型機器を用い、reporter geneとして、GFPまたはlacZをin vitroでグリオーマ細胞、神経細胞に導入し、発現することを確かめた。グリオーマ細胞ではほぼ100%、神経細胞では30%の導入効率であった。また、脳のスライスカルチャーにも導入が確認された。さらに、in vivoの実験ではラットを麻酔下で開頭し、硬膜を除去し、GFPを導入し、発現を確認した。導入による脳表の傷害はほとんど認められなかった。脳のような脆弱な組織に遺伝子銃で遺伝子を導入するためには、PIGG-3は有用な装置であるといえる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hidemitsu Sato: "In vivo gene gun medical DNA delivering into rodent brain tissue."Biochemical and Biophysical Research Communications. 163-70 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤秀光: "脳腫瘍の遺伝子銃による遺伝子導入"Neuro-Onchology. 8巻・1号. 10-13 (1998)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Hidemitsu Sato, S.Hattori, S.Kawamoto et al.: "In vivo genegun-mediated DNA delivery into rodent brain tissue"Biochemical and Biophysical Research Communications. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤秀光 菅野洋 ら: "脳腫瘍の遺伝子銃による遺伝子導入"Neure-Oncology. 8巻1号. 10-13 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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