研究課題/領域番号 |
11877277
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
野本 剛史 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20301426)
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研究分担者 |
山口 希 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (40079752)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 腫瘍マーカー / セリンプロテアーゼ / HIPPOSTASIN / PSA / hippostasin |
研究概要 |
本研究の目的は、前立腺癌診断におけるPSAに変わりうる新たな腫瘍マーカーの開発とその有効性の検討にある。PSAは本来前立腺の腺管上皮細胞より分泌されるセリンプロテアーゼである。私たちは、ヒト脳に発現する新規serine proteaseのクローニングを行ってきた。その中でBSSP-6(brain specific serine protease-6)が、ヒト海馬および前立腺に高発現していることを見い出した。そこで、この新規serine proteaseをHIPPOSTASINと命名した。 HIPPOSTASINには、alternative splicingにより、250アミノ酸をコードするbrain-typeと282アミノ酸をコードするprostate-typeが存在することが判明した。 In situ hybridization法による局在の検討では、HIPPOSTASINは、前立腺腺管上皮に発現が認められた。前立腺癌細胞株、前立腺肥大症、正常前立腺におけるHippostasinの発現をRT-PCRで検討した。その結果、癌および肥大症、正常前立腺のすべてに発現が確認でき、前立腺癌細胞株では、ホルモン非感受性の細胞株でも発現が見られた。しかし、興味あることに前立腺癌細胞株での発現は、prostate-typeではなく、brain-typeのみであった。 このことから、type別の測定法や染色法が確立できれば、前立腺癌診断や治療経過のモニタリングに応用できる可能性が示唆される。現在brain-typeに対するモノクローナル抗体の作成に成功し、血清中でのHIPPOSTASIN値の測定システムを確立中である。
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