研究課題/領域番号 |
11877282
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤井 信吾 京都大学, 医学研究科, 教授 (30135579)
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研究分担者 |
二階堂 敏雄 信州大学, 医学部, 講師 (50180568)
万代 昌紀 京都大学, 医学研究科, 助手 (80283597)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 子宮平滑筋肉腫 / 悪性腫瘍 / カルポニンh1遺伝子 / in vivo電気穿孔法 / 遺伝子治療 / 腫瘍抑制遺伝子 / p53 / 抗癌剤 / ブレオマイシン / 低電圧パルス |
研究概要 |
昨年はヌードマウスに移植した子宮平滑筋肉腫に電気穿孔法によりブレオマイシンを導入することによって、肉腫を顕著に縮小することができたことを報告したが、本年度は、子宮平滑筋肉腫において、個体レベルで悪性組織に腫瘍抑制的に働く遺伝子を導入することによって、治療困難な子宮平滑筋肉腫の治療を行うための基礎的研究を行った。腫瘍抑制遺伝子導入は、子宮平滑筋肉腫にブレオマイシンを導入した実験結果に基づいた条件で行った。子宮平滑筋肉腫細胞株SK-LMS-1細胞をヌードマウスに移植後、直径10mmの腫瘤が出来た段階で、カルポニンh1 cDNAをNeo耐性遺伝子及びCMVのpromoterを有するvector(pCMV-NEO-BAM3)に組み込んだ遺伝子を、電圧100V、電流50mA、一秒間に8サイクルで低電圧電気穿孔法により導入し、腫瘤の大きさを測定するとともに病理学的な観察をおこない、腫瘍性格が消失するか否かを検討した。その結果、7例中4例において、ヌードマウスに移植した子宮平滑筋肉腫の腫瘤の増大が抑制された。現在、遺伝子導入された組織においてカルポニンh1の発現と他の細胞骨格蛋白質の発現への影響の有無、細胞周期調節因子の発現への影響の有無、さらにタンパク質を抽出してウエスタンブロット法にて蛋白質の発現を比較し、抗カルポニンh1モノクローナル抗体で蛍光免疫染色にて、発現の局在を確認している。このように矩形波を用いたin vivo低電圧電気穿孔法により、ブレオマイシンのみならず腫瘍抑制遺伝子であるカルポニンh1を導入することによってヌードマウスに移植した子宮平滑筋肉腫を顕著に縮小することができたことより、低電圧電気穿孔法で抗癌剤や腫瘍抑制遺伝子を用いて子宮平滑筋肉腫の治療の可能性が示唆され、今後臨床応用の道が開かれるものと思われる。
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