研究課題/領域番号 |
11877284
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
和氣 徳夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50158606)
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研究分担者 |
加藤 聖子 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (10253527)
西田 純一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40264113)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | CyclinG / p53 / p21 / G1 accumulation / G2 / M accumulation / apoptosis / BaX |
研究概要 |
本研究では、p53下流で機能するサイクリンG蛋白の機能を明らかにした。細胞をDOX及びCDDPで処理すると、p53、p21、サイクリンG蛋白の発現が誘導され、G2/M期停止を生ずる。一方ヒストン脱アセチル化拮抗剤であるNaBで処理すると、p53及びp21発現誘導を介してG1期停止を生ずる。このため、DOX存在下サイクリンGnに相補的アンチセンスオリゴDNAを投与すると細胞のG2/M期集積は回避され、G1期に集積した。さらにDOXにより誘導されたサブG1領域の細胞集積も回避された。このため、G2/M期集積及びアポトーシス誘導へのサイクリンG2の関与が示唆された。サイクリンGを高発現する再構成細胞を樹立した。サイクリン高発現細胞はコントロール細胞と同様にDOX或いはCDDPに反応し、G2/M期に集積した。しかしDOX或いはCDDP非存在下ではコントロール細胞と同様の細胞周期分布を示した。サイクリンG高発現細胞は低血清刺激や細胞飽和に反応し、顕著なアポトーシスによる細胞死に至った。高発現細胞ではGc1-2やBcl-XL発現に変化を認めなかったが、Baxの高発現を認めた。BAX高発現は翻訳レベルで誘導されていた。これらの成果は今後サイクリンG発現を誘導する分子標的療法の有効性を示唆した。このため、サイクリンGはp53依存性アポトーシスの誘導に関与すると示唆された。
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