研究課題/領域番号 |
11877292
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
石丸 正 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (10272965)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 静脈性嗅覚 / アリナミン / 脳波 / 呼吸曲線 / 他覚的嗅覚検査 / 嗅覚障害 / 嗅球 / 臨床検査 / 他覚的 / 嗅覚 |
研究概要 |
アリナミンを用いた静脈性嗅覚検査を他覚的検査に発展させるための、脳波と呼吸曲線を測定し以下の結果を得た。尚、対象とした被験者はすべて、インフォームドコンセントを得た人々である。 1)アリナミンを嗅覚正常な被験者に20秒間で2ml静脈注射すると、注射後10〜20秒程度で、前頭部に30〜200Hzを主成分とする脳波のバーストが現れた。このバーストは、生理食塩水の静脈注射では、出現しなかった。 2)各種の嗅覚障害の患者で、1)と同様の実験をすると、呼吸性嗅覚障害では、本人の自覚と一致してバースト脳波が記録されることもあったが、嗅上皮性嗅覚障害では記録されなかった。中枢性嗅覚障害では、バースト脳波が記録される例と、されない例があった。バースト脳波は嗅球由来と推測されるので、この場合、記録される例は、障害部位が、嗅球より高位と理解した。 3)被験者の自覚と脳波バーストを比較したところ、注射をしてから反応がある、潜伏時間は有意な相関が有ったが、持続時間は、相関がなかった。 4)呼吸曲線と静脈性嗅覚の自覚を比較すると、ニオイの自覚時に呼吸曲線が変動することが多く、呼吸の観察によっても他覚的静脈性嗅覚検査が可能と思われた。 5)以上より、脳波や呼吸を調べることによって、他覚的静脈性嗅覚検査が可能と思われた。 6)開発した脳波を用いた静脈性嗅覚検査を行う装置を、金沢大学学長名義で国有特許出願を行った。(特願2000-293543)
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