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光刺激によって誘導される新生児期視覚系におけるアポトーシスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11877298
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関千葉大学

研究代表者

千葉 胤道  千葉大学, 医学部, 教授 (20009525)

研究分担者 安達 恵美子  千葉大学, 医学部, 教授 (60009496)
稲生 英俊  千葉大学, 医学部, 助手 (80223246)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード神経細胞死 / アポトーシス / 視覚系 / 網膜 / 上丘 / 生後発達
研究概要

新生児期齧歯類の視覚系においては,マウスの視細胞,神経節細胞,アマクリン細胞やハムスターの上丘二ューロンなど広い範囲にわたって生後1週の間に神経細胞死(アポトーシス)が顕著にみられることが報告されている。我々は,新生児期のアポトーシスの誘導機構を明らかにするための研究を行った。まず,外界からの光刺激が新生児期視覚系のアポトーシスを誘導しているのではないかと考え,その証明のため,完全暗室内で出産・発育させたマウス新生児視覚系におけるアポトーシスの発生を,TUNEL法を用いて,通常の条件下(L:D=12h:12h,点灯時 200-250lx)で飼育したものと比較した。対照群では網膜神経節細胞,および上丘において,P1(出生1日後,出生日をP0とする)を最大として出生後アポトーシス細胞の著明な増加がみられたのに対し,暗室群ではこの間に増加はほとんどみられなかった。一方,聴覚系に属する下丘では暗室群,対照群とも同等のアポトーシス細胞の増加がみられた。また,暗室中で1週間飼育した新生児は,その後通常条件下に移してもアポトーシス細胞の増加は観察されなかった。以上の結果は,生理的なレベルの光刺激によって,マウス新生児視覚系にアポトーシスが誘導されること,また,生後一定の時期を過ぎるとたとえアポトーシスの阻害によって余分な細胞が残っていても,もはやアポトーシスは誘導されないこと,すなわち臨界期の存在を示している。齧歯類新生児の視覚系はきわめて未発達であるにもかかわらず,光刺激を感受することは興味深い。おそらく新生児期のアポトーシスは神経系の正常な発達に関与しているものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kozo Sasaki: "Light-Induced Apoptosis in the Neonatal Mouse Retina and Superior Colliculus"Investigative Ophthalmology & Visual Science. 40(13). 3079-3083 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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