研究課題/領域番号 |
11877300
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
猪俣 孟 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30038674)
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研究分担者 |
坂本 泰二 九州大学, 医学部, 助手 (10235179)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 網膜芽細胞腫 / Y79 / 血管内皮増殖因子 / 遺伝子導入 / ノザンブロット / dominant negative receptor / autocrine / テロメア / 眼腫瘍 / 悪性リンパ腫 / 悪性黒色腫 / 生命予後 / SV40 |
研究概要 |
昨年までの研究により、腫瘍の増殖にはテロメアの長さが影響することと同様に血管新生が重要であることがわかった。そこで、今年度は血管新生を人為的に起こした腫瘍と、血管新生を人為的に抑制した腫瘍で、テロメアの長さがどのように影響を受けるかを調べている。 腫瘍細胞 網膜芽細胞腫の細胞株Y79に血管内皮増殖因子(VEGF)遺伝子を導入したものと、VEGFのdominannt negative receptor遺伝子を導入したものを用いる。腫瘍は、ヌードマウスに移植して作成した。血管新生は経時的に標本を採取して、組織学的に血管新生の程度を定量化した。血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor,VEGF)の発現を、ノザンブロット、ウエスタンブロット法で確認した。また、同様に実験を、悪性黒色腫細胞を用いて実験した。その結果、VEGFを抑制し、血管新生を抑制することで、腫瘍の増殖を明らかに抑制することが可能であった。腫瘍細胞自身のVEGFの発現は変わらなかったので、外的に血管新生を抑制することで、autocrine的な腫瘍の増殖が抑制されたためと考えられた。その結果は(Shiose S,et al.Invest Ophthalmol Vis Sci,2000)に発表している。 テロメアの解析は現在進行中であるが、テロメア長と血管新生の抑制作用には、あきらかな関係はみられていない。
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