研究課題/領域番号 |
11877301
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
小椋 祐一郎 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (70191963)
|
研究分担者 |
桜井 英二 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (30305528)
尾関 年則 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (60254299)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | ナノスフェアー / 硝子体 / ドラッグデリバリー / フルオレセイン |
研究概要 |
ナノスフェアーの硝子体内投与により、組織学的に網膜内に到達することがin vivoで証明された。この結果をもとに、網膜の細胞内へ遺伝子を導入する目的でナノスフェアーを非ウイルスベクターとして用い検討した。 今回、細胞内へ導入されると蛍光を発するGreen Fluorescent Protein(GFP)を発現するGFP cDNAを用いた。GFP cDNA含有生体内分解性乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)ナノスフェアーを溶媒拡散を伴う液中乾燥法により調製した。 そのGFP cDNA含有PLGAナノスフェアーを有色家兎に硝子体内投与し、網膜に取り込まれたGFP cDNAにより発現したGFP蛍光量を経時的にSLOを用いて評価した。また、眼球摘出後、連続切片作製し蛍光顕微鏡により組織学的にGFP蛍光を見て、GFPの発現の有無を検討した。 GFP cDNA含有PLGAナノスフェアーを硝子体内投与後、経時的にSLOにより眼底を観察したが、蛍光を発しなかった。また、硝子体内投与後1週間後の蛍光顕微鏡観察による蛍光も認められなかった。ナノスフェアーを用いたGFP cDNAの細胞内導入がされなかった原因として、GFP cDNA含有PLGAナノスフェアーを調製する過程において、DNAの不活化もしくはDNA量の減少、また硝子体内投与による網膜移行性の問題が考えられた。今後の検討として、調製後のin vitroにおけるナノスフェアー内のGFP cDNA量、不活化しない調製方法の検討、投与法として網膜下投与を予定している。
|