研究課題/領域番号 |
11877303
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
水田 祥代 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30038856)
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研究分担者 |
生野 久美子 九州大学, 医学部・付属病院, 委員(臨床)
野口 伸一 九州大学, 医学部・付属病院, 助手 (60311841)
赤澤 宏平 新潟大学, 医学部・付属病院, 教授 (10175771)
田尻 達郎 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (80304806)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 神経芽腫 / マススクリーニング / 統計学的研究 |
研究概要 |
1985年から日本全国で開始された乳児神経芽腫マススクリーニングは、神経芽腫の早期発見、早期治療を行って神経芽腫患者全体の予後の改善をはかることを目的とするものである。マススクリーニングで発見された症例生存率は98%と非常に高いが、検査陰性後に臨床的に発見される症例が存在し、それらは進行症例が多く、予後不良である。現行のマススクリーニングは1才以降の進行症例の数は減少させず、予後良好な症例ばかりを発見、治療しており、その本来の目的に貢献していないという批判も出てきている。今回の研究は九州地区のマススクリーニング施行時期の出生群を対象とした後ろ向きコホート(1988年から1997年)とこれから3年間(1998年から2000年)の前向きコホートを行い、マススクリーニングの有効性を評価することを目的とした。評価指標としては、マススクリーニング受検群と未受検群における1才以上の神経芽腫の発生率、及び累積死亡率を算出し、マススクリーニング受検群が未受検群に対して発生率、死亡率において有意に減少していればその有効性が確認できると考えられる。現在までの解析では1988年から1992年出生群における解析では、1才以上の神経芽腫発生率、及び死亡率ともマススクリーニング受検群と未受検群との間に有意差を認めず、その有効性は認められていない。また1992年から1995年出生群における解析でも、同様の結果が得られた。また、前向きコホートのための2001年までの九州地区の神経芽腫症例、マススクリーニング受診群、未受診群のデーター調査も継続中である。
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