研究課題/領域番号 |
11877318
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
栗栖 浩二郎 大阪大学, 歯学部, 教授 (50028346)
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研究分担者 |
田畑 純 大阪大学, 歯学部, 助手 (20243248)
加藤 穣慈 大阪大学, 歯学部, 助手 (90243245)
脇坂 聡 大阪大学, 歯学部, 助教授 (40158598)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 歯胚 / BMP4 / 器官培養 / マウス / 形態形成 / 発生 / 組織分化 / アンチセンスオリゴDNA |
研究概要 |
歯胚の発生過程におけるBMP4の生理的な役割を明らかにするため、BMP4 mRNAに対するアンチセンス・オリゴ(AS-ODN)による翻訳阻害実験を行い、歯の形成過程におけるBMP4の役割の解析を試みた。胎齢13.5日のマウスより摘出した歯胚を、培養下でAS-ODNによって14日間処理すると、以下のような特徴の見られる歯胚が高頻度に認められた。1) 歯冠の咬頭形成が阻害されていた。2) 内エナメル上皮細胞は、歯冠隣接部域ではエナメル芽細胞への分化が進行していたが、咬合面部域では未分化のままであった。3) 歯乳頭の成長抑制が認められた。また、細胞数の減少も認められた。4) 象牙芽細胞の分化は、歯冠全域にわたって対照群と大差はなく、象牙質の分泌も認められた。さらに、このAS-ODNによる咬頭形成の阻害は、エナメル結節の形成阻害と咬合面部域における内エナメル上皮細胞の分化と増殖異常によるものであることが示された。このことより、BMP4は、歯胚の発生過程において、咬頭形成に必須な因子であることが示唆された。
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