研究課題/領域番号 |
11877322
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 隆 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (60028793)
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研究分担者 |
乾 賢 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助手 (40324735)
硲 哲崇 大阪大学, 人間科学部, 助手 (90243154)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 味 / 嗜好性 / 嫌悪性 / 脳 / 生理活性物質 |
研究概要 |
我々の開発した味覚刺激装置は、味溶液、洗浄水、空気をそれぞれ独立して制御できる電磁弁を介してテフロンチューブにより被験者の口腔内へ流すことができるような仕組みとなっている。チューブ内では微小の空気によって洗浄水と味溶液は隔絶するように電磁弁がコンピュータ制御されている。舌刺激部分は、円筒形のチューブで被験者がこれに舌先端部分を挿入することによって広範囲に刺激できる仕組みとなっている。味溶液は着色されており、これを色検知センサーで検出することにより味刺激のオンセットを計測している。センサーと舌との間隔は25mmで、その遅れは125msであり、データ解析の際に差し引かれている。味溶液と蒸留水は、室温に保たれている。舌刺激部位における水圧変動を解消するために、溶液をポンプで吸引することにより刺激時の流速を一定に保った(約20cm/sec)。 これまでの装置では、味刺激は単一のものしか与えることができなかったので、今年度は、例えば、クエン酸とショ糖など異なる2種の味刺激を交互あるいはランダムに刺激する装置を開発し、感覚強度の減弱が少なく、脳磁界計測において精度の高い味応答が得られることを確認した。 溶液刺激は味覚応答を得る上で必要不可欠であるが、より簡便に脳磁界応答を記録することを目的に、電気味覚計を応用した刺激装置の開発にも取りかかった。来年度中には電気味覚刺激装置を完成させる予定である。
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