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根尖性歯周炎患者における炎症性サイトカイン遺伝子多型性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11877332
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

岡田 宏  大阪大学, 歯学部, 教授 (40038865)

研究分担者 野崎 剛徳  大阪大学, 歯学部, 助手 (30263304)
島内 英俊  大阪大学, 歯学部, 助教授 (70187425)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード根尖性歯周炎 / 炎症性サイトカイン / 遺伝子多型性 / 発現調節遺伝子 / 人種差 / IL-1α / IL-1β / IL-1ra
研究概要

根尖性歯周炎においてサイトカイン遺伝子多型性がリスクファクターとなり得るかどうかを明らかにするために、24本以上の残存歯を有し歯周組織が健常な成年者66名(平均年齢45.3±0.9歳、範囲:36〜58歳)を被験者とし、口腔内診査、X線写真撮影および末梢血の採取を実施した。患者末梢血からゲノムDNAを抽出し、Polymerase Chain Reaction (PCR)法を用いて増幅することによりIL-1αならびにIL-Iβの二つの遺伝子型を判定した。その両者にアリル2(IL-1高発現型調節遺伝子)を1コピー以上有するもとを陽性と判定した。被験者66名中5名がIL-1陽性で、その発現率は8.2%であった。またIL-1A(+4845)あるいはIL-1B(+3935)アリル2のみの保有者はそれぞれ14名、5名であり、IL-1Aアリル2の方が高い保有率(21.2% vs.8.2%)を示した。被験者の全残存歯に占める根管治療歯ならびに根尖病巣を有する歯の割合を調べたところ、IL-1陰性者が各々11.4%、3.3%であるのに対し、IL-1陽性者は18.5%。5.4%と有意ではないがやや高い傾向を示した。IL-1α,IL-1βアリル2のホモ/ヘテロ保有については、IL-1陽性者5名のすべてがヘテロでった。さらにIL-1raを調節する遺伝子IL-1RNアリル2の保有率は66名中8名であり、IL-1陽性あるいはIL-1raを調節する遺伝子IL-1RNアリル2の保有率は66名中8名であり、IL-1陽性あるいはIL-1A(+4845)およびIL-1B(+3935)アリル2保有率との間に有意の関連は認められなかった。今回得られた日本人被験者におけるIL-1陽性率は8.2%とコーカサス人種で報告されている陽性率(30%)に比べはるかに低く、人種間に差異があることが明らかとなった。しかし、IL-1陽性者における根尖病巣を有する歯の割合は陰性者のそれに比べてやや高い傾向があり、今後さらに症例数を増やして検討を行うことが必要と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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