研究概要 |
本研究の目的は歯に生じる変形を口腔内にある状態でその場観察することにある. 平成11年度は2つの準備的な研究を平行して行った 1.口腔内測定を考慮した測定システムの開発 口腔を想定して超小型ワイヤレスCCDカメラによるレーザースペックル測定を検討したが,本研究では2軸方向での歪みを測定することを目指したため,ワイヤレスCCDカメラを用いると電波の干渉により正確な測定ができないことが明らかとなった.そのため,有線タイプの超小型CCDカメラ型を使用したが,ワイヤレスのシステムよりも小型化が図れた.また,当初使用していたコンピューターシステムでは直交する2軸方向での歪み測定を同時に行うには演算処理に時間がかかるため,新たなコンピューターを購入し,新しいレーザースペックル非接触歪みソフトを現在開発中である. 2.口腔内測定用頭部固定装置の開発 測定用頭部固定装置として顎運動測定装置の頭部固定装置に測定用カメラを取り付けることを当初は検討したが,測定装置の重量により頭部固定装置では十分な固定が得られない可能性が考えられた.そこで,新たに測定装置に同部の固定装置を取り付ける形式を考案した. 現在,新たに開発中のレーザースペックル非接触歪みソフトを用いて測定精度を検討中である.
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