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口腔癌に特異的なTruncated EGF-Receptorの発現と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 11877349
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

松村 智弘  岡山大学, 歯学部, 教授 (00028747)

研究分担者 大山 和彦  岡山大学, 歯学部, 助手 (20169080)
佐々木 朗  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00170663)
研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード上皮成長因子受容体 / 口腔 / 扁平上皮癌 / 予後 / 細胞増殖
研究概要

上皮成長因子受容体(EGFR)は170kaの膜蛋白であり、頭頚部癌ではその53-92%で過剰発現もしくは増幅がみられ、過剰発現が癌の発生、悪性度、浸潤、転移に関与しているとかんがえられている。我々は口腔扁平上皮癌細胞株に膜貫通部分を含むアミノ酸配列の欠如した53kDaのTruncatedEGFRに関しての研究を行った。
本年度は(1)臨床材料でのの発現とその意味、(2)InVitroにおいてTEGFRの細胞増殖活性に与える影響に関しての研究を行い以下の結果を得ている。
(1)臨床材料でのTEGFRの発現とその意味:口腔扁平上皮癌症例例を対象に、EGFRならびにTEGFRの発現量と、臨床所見ならびに予後との関連について検索した。その結果、EGFRとTEGFRの発現量は逆相関を示し、stageIII、stageIVの進行癌症例ならびに頸部リンパ節転移陽性症例の悪性どの高いものほどEGFRの発現は増加したTEGRの発現は減少する傾向を認められた。EGFR/TEGFR発現比と予後よも関連を認め、予後予測因子として有用であるとの結論を得た(第18回口腔腫瘍学会、1/22-23,名古屋)
(2)In vitroにおいてTEGFRの細胞増殖活性に与える影響:TEGFRと抗EGFR抗体であるc225を口腔扁平上皮癌由来細胞株に投与し、その細胞増殖活性に対しての影響をみた結果、TEGFRの投与による変化は認められなかったが、c225の拮抗抗体による細胞増殖活性の抑制とともに内在性のTEGFRが上昇するという結果を得た。以上の結果から、臨床材料においてもTEGFRがEGFRに対する競合的因子としての役割を持つ可能性が示唆され、さらに内在性のTEGFRの発現が細胞増殖活性により誘導されるのではないかと考えている。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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