研究課題/領域番号 |
11877358
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
花田 晃治 新潟大学, 歯学部, 教授 (90013979)
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研究分担者 |
齋藤 功 (斎藤 功) 新潟大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90205633)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | セメント芽細胞 / ヒト / 培養 / 歯根吸収 / 矯正治療 |
研究概要 |
矯正治療による歯根吸収は、臨床上大きな問題の1つである。歯根吸収が過度に進行する機序は、現在までのところほとんど明らかにされていないが、その一因としては、セメント質を構成するセメント細胞、セメント芽細胞の分離培養が困難で、これらの細胞の機能や吸収調節機構における破歯細胞との相互作用などを詳細に解析することができていないことが挙げられる。そこで、本研究ではヒトセメント芽細胞の株細胞を樹立し、その機能、および吸収調節機構における意義の解明を目的とする。 Cemento-osseous dysplasiaの患者の組織より、セメント芽細胞と思われる細胞をクローニングした。数種類の細胞株が得られ、それらの細胞について、セメント質特異的蛋白質モノクロナール抗体による免疫染色にてセメント芽細胞の同定を行うこととした。まず、セメント質特異的蛋白質モノクロナール抗体での免疫染色の条件を設定する意味で、ヒト抜去歯よりセメント質を含む凍結切片を作成し、免疫染色を行った。4%パラホルムアルデヒドで固定後、10%EDTAにて脱灰した試料から凍結切片を作成した。一次抗体として、セメント質特異的蛋白質モノクロナール抗体を用い、FITC標識した後、蛍光顕微鏡で観察した。しかし、非特異反応のみ観察され、適切な条件が得られなかった。さらに、セメント芽細胞と思われる数種類の細胞株についても、徐々に増殖能力が低くなり十分な細胞数を得ることができなかった。今後は、マウス下顎骨より歯を抜去し、セメント質表面に存在する細胞を採取していく予定である。
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