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唾液カルシウムの歯石への沈着機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11877360
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

渡邊 達夫  岡山大学, 歯学部, 教授 (20034176)

研究分担者 大石 憲一  岡山大学, 歯学部, 助手 (80314699)
多田 徹  岡山大学, 歯学部, 助手 (80304319)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードカルシウム結合性タンパク / プロリン・リッチ・プロテイン / スタセリン / ヒスタチン / 耳下腺唾液 / プロテアーゼ / 定量的実験 / リン酸カルシウム沈殿抑制能 / リン酸カルシウム / カルシウム結晶成長抑制能
研究概要

唾液のカルシウム結合タンパクにより,リン酸カルシウムの沈殿が抑制される。また,唾液のプロテアーゼと歯石指数との間には正の相関がある。これらのことから,口腔内細菌由来のプロテアーゼが,唾液のカルシウム結合タンパクを分解することにより,リン酸カルシウム沈殿が起こり,歯石が形成されるという仮説を設定した。そこで,ヒト耳下腺唾液中のカルシウム結合タンパクである,プロリン・リッチ・プロテイン(PRPs),スタセリン,ヒスタチンの分離・精製を行い,確立した定量法を用いて各タンパクの抑制能を比較検討した。さらに,歯石保有者群で検出頻度の高いCapnocytophaga granulosaのプロテアーゼの精製を行った。
リン酸カルシウム沈殿抑制能の測定は,昨年度に確立した定量法を用いて行った。促進能の1ユニットは,25℃で1分間に1ppmのカルシウム濃度を減少させる量とした。なお,比活性はタンパク1μgあたりのユニット数で表した。
タンパク1μgあたりのリン酸カルシウム沈殿抑制能は,Large PRPs:0.77unit/μg,Small PRPs:1.22unit/μg,スタセリン:8.88unit/μg,ヒスチジン:0.68unit/μgであった。さらに,耳下腺唾液のリン酸カルシウム沈殿抑制能を1としたときの比活性は,Large PRPs:4.5,Small PRPs:7.2,スタセリン:52.3,ヒスチジン:4.0となった。
唾液試料にカルシウム溶液とリン酸溶液を混合しても,10時間は沈殿が生じない。しかし,ハイドロキシアパタイトを加えた場合は,混合してすぐに沈殿が生じる。このことは,リン酸カルシウム沈殿の一次結晶と二次結晶における,カルシウム結合タンパクの作用の時間的違いを示している。
今後は,精製したカルシウム結合タンパクにC.granulosaのプロテアーゼを作用させ,リン酸カルシウムの沈殿抑制作用が消失することを検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 多田 徹: "ヒト耳下腺唾液のリン酸カルシウム結晶成長抑制タンパクに関する研究"岡山歯学会雑誌. 18・2. 307-316 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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