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腎透析患者におけるカルシウム代謝異常と歯周疾患罹患度との相関

研究課題

研究課題/領域番号 11877367
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

永田 俊彦  徳島大学, 歯学部, 教授 (10127847)

研究分担者 山内 規進  徳島大学, 歯学部, 助手 (10253212)
木戸 淳一  徳島大学, 歯学部, 助教授 (10195315)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード歯周病 / 人工透析 / 慢性腎不全 / リスクファクター / 糖尿病性腎症 / 骨粗鬆症 / CPITN
研究概要

申請者らは人工透析処置を受けている慢性腎不全患者38名の歯周組織診査を行った。対照群として同年代の健常者42名を選び,同様の歯周組織診査を行った。CPITN(歯周治療必要度指数)を調べた結果,透析患者群は対照群より高い値を示した(2.4±0.1vs.1.9±0.1;p<0.05)。CI-S(簡略化歯石指数)では,2群間に有意差は認められなかった。欠損歯数では,透析群の方が2.2倍多かった(6.1±1.3vs.2.8±0.8;p<0.05)。次に,透析期間の違いによって患者を4グループに分けて分析したところ,指標値に差は認められなかった。また,透析患者の血中PTH(副甲状腺ホルモン)濃度と歯槽骨レベルならびにCPITNとの相関を調べたが,有意な相関は見い出せなかった。一方,透析患者38名のうち7名が糖尿病由来で人工透析に至った患者(糖尿病性腎症)であり,これらの患者のほとんどに重度の歯周炎が認められ,残り31名の透析患者と比較すると,欠損歯数の増加(15.9±3.6vs.3.9±1.1;p<0.05)および歯槽骨レベル(%)の低下(58±6vs.79±1;p<0.05)が認められた。さらに,糖尿病性腎症以外の透析患者31名と対照群とを比較した場合,CPITNにおいて有意差が認められ(2.3±0.1vs.1.9±0.1;p<0.05),糖尿病性腎症を除いた透析患者においても健常者より歯周病罹患度が高いことが示された。以上の結果から,人工透析処置を受けている慢性腎不全患者の歯周病罹患度は健常人より高く,慢性腎不全が歯周病のリスクファクターになりうる可能性が示唆されるとともに,人工透析処置を受けている糖尿病性腎症患者はそれ以外の疾患由来の患者よりも重度の歯周病を有する傾向が強いことが示された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大場堂信,木戸淳一,永田俊彦 ほか7名: "人工透析患者の歯周疾患罹患状況について"日本歯周病学会会誌. 第42巻 春季特別号. 151-151 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 大場堂信,木戸淳一,永田俊彦 ほか9名: "人工透析患者の歯周病罹患度に関する疫学的研究"日本歯周病学会会誌. 第42巻 第4号. 307-313 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 永田俊彦: "「腎疾患と歯周病」(第10章)"岡田宏,石川烈,村山洋二 監修「歯周病・新しい治療を求めて」. 536 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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